長年にわたりネット上で誹謗中傷を受けた経験のあるスマイリー菊池さん。
ある殺人事件の犯人だというデマが発端でした。
最近テレビで見る機会が少なくなりましたが、その後はどうなったのでしょうか。
現在は何をしているのか気になりますよね。
そこで今回は以下について調べてみたいと思います。
- スマイリー菊池のその後はどうなったのか
- 現在は何してるのか
現在は事件を乗り越えて前向きに活動されているようです!
その情報をご紹介したいと思います。
スマイリー菊池のその後はどうなった?
本名:菊池 聡(きくち さとし)
生年月日:1972年1月16日
年齢:52歳(2024年9月現在)
出身地:東京都足立区事務所
事務所:太田プロダクション
職業:お笑いタレント 俳優 人権活動家
彼のその後を見ていく前に、まずはあの騒動から。
笑顔で毒を吐く芸風が人気を集め、芸人としてブレイクし始めていた1999年。
1989年に起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件の殺人犯の一人だった
という内容がネット掲示板(2ちゃんねる)に書き込まれました。
- 事件が起きた足立区出身
- 犯人たちと同年代
たったこれだけの理由で、犯人の一人に仕立てられたのです。
この書き込みが発端となり、彼を殺人犯だと決めつけるコメントが飛び交う事態に。
殺人予告などの深刻な誹謗中傷が続いたのは、なんと10年以上。
今のようにネット犯罪が問題視されていなかったため、警察も取り合ってくれませんでした。
それではその後、このトラブルはどうなったのでしょうか。
誹謗中傷した19人が摘発される
被害を受け始めてから10年後の2008年。
改めて警察に相談した彼は、偶然ネット犯罪に詳しい刑事と出会います。
その刑事は本気でこの事件に向き合い、これまでの警察のずさんな対応を謝罪。
デマとして拡散されていた、
- 犯人グループの中にキクチという人物がいる
- 出所後に芸能人になった犯人がいる
などの情報は間違いだったことも証明されました。
その他にもキクチさんが殺人事件に関与しているわけがないことが次々に判明。
さらに、悪質な書き込みをしていた1200~1300人もの人物を特定。
その中から違法レベルとされた19人が検挙されたのです。
19人については、
- 大手企業務め、コンピュータプログラマー、大学職員など様々な職業
- 17歳~47歳
- 半分以上が30代後半
- 精神病を患っていると思われる者が4分の1
などの情報も明らかになりました。
彼らの顔写真を見たキクチさんは、
ほとんどの人がごく普通の人だった
と思ったそうです。
いわゆる「炎上」に対する一斉摘発は全国初のこと。
彼の事件はメディアで大きく取り上げられ話題になりました。
事件をまとめた本を出版
2011年には、
突然、僕は殺人犯にされた
という本を出版。
突然殺人犯としてネット上で叩かれることになった経緯から、10年かけて検挙に至るまで闘いを綴っています。
通販サイトではこのような高評価を得ています。
彼が受けた被害を知るだけでなく、ネットトラブルへの対策を学べる本でもあります。
誹謗中傷は続いている
書き込みをした者たちの一斉検挙により、彼への嫌がらせは激減。
しかし残念ながら被害がセロになったわけではありませんでした。
2021年時点での情報によると、
- 誹謗中傷
- 殺人予告
などの書き込みは続いていました。
殺人予告が書き込まれたために、NHKの生放送番組の出演を急遽やめたこともあったそうです。
教職員から疑われたことも
2023年11月、キクチさんは教職員向けにネットトラブルなどに関する講演を行いました。
その講演後にある男性から、
本当に殺人事件と関係ないの?
関係ないならあんなにネットで書かれないでしょ
などと言われたそうです。
彼のデマをまだ信じて疑わない様子だったといいます。
2023年11月って、ついこないだのことですよね。
まだ彼のデマを信じている人がいるとは驚き。
さらに教職員というところがショック…。
残念なことではありますが、彼の戦いはこれからも続いていくのでしょう。
現在は何してる?
大変な経験をされてきた菊池さん。
現在はマルチな活動をされているそうです。
ネット被害の当事者として情報を発信
2019年時点でキクチさんへの被害がゼロになることはありませんでしたが、
明らかに以前よりは少なくなりました。
また、
- ネット被害にあっている人から相談されるケースが増える
- ネット被害に興味を持った学校関係者から講演を頼まれることも
このような状況の変化もありました。
そんな状況の中で、少しずつ前向きな気持ちになったそうです。
芸人仲間からの後押しもあった
もともとお笑い芸人として活躍していた菊池さん。
- 爆笑問題
- 千原せいじ
- 水道橋博士
などの芸人仲間や、芸能界の関係者からの励ましが、彼を前進させました。
特に水道橋博士さんから言われた、
貴重な体験をしているんだから、
同様の被害に苦しむ人を助けるために行動すべきだ
といった言葉に感化されたそうです。
実は菊池さんは、
- 殺人事件の被害者への配慮
- 売名行為だと勘違いされることへの懸念
このような理由により、メディアに出ることに消極的でした。
しかし仲間からの後押しにより、少しずつ情報を発信するようになったそうです。
メディアでも情報を発信
テレビ番組や雑誌のインタビューなどにおいて、
- ネット犯罪に関する自分なりの考え
- 対策法や改善策
などを述べる機会が増えていきました。
経験者である彼の意見は貴重ですよね。
お堅い肩書の人よりも説得力があります。
中傷の加害者を減らすための協会を立ち上げる
2019年、菊池さんはインターネット・ヒューマンライツ協会を設立。
この協会が目指すのは、
加害者を減らすことで被害者を作らないこと
大人はもちろん、子どもたちがネットトラブルに巻き込まれないために、
早い段階から正しい知識を身に着けてほしいと考えています。
講演活動を行っている
インターネット・ヒューマンライツ協会の代表である菊池さんは、
企業や学校に訪れ、ネット問題についての講演活動を実施。
- 加害者を減らし被害者を減らすこと
- 低学年のうちからネットモラルを学んでほしい
- ネット上の誹謗中傷による被害の怖さ
- ネットトラブルへの対策、予防策
このような内容を伝えています。
どの内容も、これからのネット社会を生きる上で重要なことです。
それを当事者の生の意見として聞けるのは貴重ですね。
朝ドラにも出演していた
現在は講演活動などに重点を置いている菊池さん。
しかし芸能事務所「太田プロダクション」所属のタレントでもあります。
少し前にはなりますが、2018年には俳優として朝ドラ「半分、青い。」に出演し話題になりました。
ふくろう商店街のお調子者の床屋の店主という役どころ。
芸人スマイリーさんのイメージにピッタリの魅力的な役でした。
当時のNHKのインタビューでは、
俳優としてNHKに認めてもらって安心しています
と仰っていました。
もしかしたら俳優として再ブレイク…なんてことがあるかもしれませんね!
まとめ
スマイリー菊池はその後どうなったのか、現在は何しているのか調べてみました。
書き込みをしていた者たちの一斉検挙などを経て、
現在は同様のトラブルを未然に防ぐための活動をされていることがわかりました。
また、朝ドラ俳優として活動するなど芸能活動も平行されているとのこと。
これからのご活躍に期待したいと思います。
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