年齢を感じさせない美しさの吉永小百合さん。
若い頃に脅迫を受けた事件があったことをご存じですか?
事件解決に至らないまま、時効となりました。
具体的にどんな事件だったの?
犯人の目的や正体は?
そこで今回の記事では、
- 吉永小百合脅迫事件まとめ
- 犯人の目的や正体は?
こちらについてまとめていきたと思います。
吉永小百合脅迫事件まとめ
吉永さんに脅迫状を送った犯人は、「草加次郎」を名乗る人物です。
実はこの人物による犯行は吉永さんへの脅迫だけではありません。
- 爆発事件
- 脅迫事件
- 銃撃事件
これらの事件を起こしたとされています
草加次郎事件
と呼ばれている凶悪事件です。
約1年近くにわたり発生した一連の事件をまとめました。
発火し、事務所スタッフが負傷
不発、負傷者なし
発火し、客1名が負傷
爆発するが、負傷者なし
爆発し、1名が負傷
不発に終わる
指示された場所に犯人は現れず
後日警察に店主が撃たれたものと同じ弾丸が届く(封用には草加次郎のサイン)
爆発するが、負傷者なし
爆発するが、負傷者なし
爆発で事務員1人が負傷
爆発で乗客10人が負傷
これだけ頻繁に爆発事件が起きたとは…
犯行場所がバラバラな無差別事件なところが怖い。
それでは、吉永さんの脅迫事件について詳しく見ていきましょう。
ファンレターの中から脅迫状が見つかる
1963年8月30日、
自宅に届いたファンレターの中から、「草加次郎」の名前が書かれていた脅迫状が見つかります。
6回にわたり、脅迫状が届いていたことが発覚したのです。
1回目:5月9日
2回目:5月14日
3回目:5月23日
4回目:7月15日
5回目:7月17日
6回目:7月22日
脅迫状には、おでん屋店主銃撃と同じ弾丸も入っていました。
このとき吉永さんはまだ18歳。
どんなに怖かったことか…
ちなみに、当時は映画雑誌などにファンレターの送り先(芸能人の自宅住所)が書いてあったそうです。
吉永さんの自宅には毎日1000通ものファンレターが届いていたのだとか。
脅迫状が紛れていても気付かなかったのですね。
自宅住所が公開されてるって怖すぎる。
犯人は100万円を要求
脅迫状には、
- 100万円を要求する
- 父親が指定した喫茶店に現金を持ってくること
が、書かれていたそうです。
父親は指示通り喫茶店に行きましたが、犯人は現れませんでした。
さらに脅迫状が届く
9月6日、さらに吉永さんのもとへ脅迫状が届きます。
次に指示されたのは、
- 9月9日 19:10発の上野発青森行急行に乗る
- 外を見て懐中電灯の点滅を確認したら、現金100万円を投下すること
犯人を捕まえるために、警察は約300人もの捜査員を動員。
- 6人の捜査員が現金を持ち列車に乗り込む
- 約300人の捜査員が沿線に配置される
ところが懐中電灯の合図はなく、現金投下はできず。
犯人が現れることもありませんでした。
黒澤明の映画を模倣した?
この「電車から現金を投下する」という方法。
実はこの年に公開された黒澤明監督の映画、
「天国と地獄」
に出てきた描写でした。
結局、映画のシーンのような受け渡しは行われませんでした。
しかし週刊誌などは、
- 「天国と地獄」の手口を使って吉永小百合を脅迫
- 脅迫少年「天国と地獄」を真似る
などと、大々的に報じました。
1978年9月5日、時効成立
これだけ多くの事件を起こした犯人ですが、
検挙されることはありませんでした。
1978年9月5日に時効が成立。
吉永さんの事件を含め、一連の事件は未解決となったのです。
犯人の目的や正体は?
迷宮入りとなった「草加次郎」を名乗る人物による事件。
犯人の目的は一体なんだったのでしょうか。
さらに正体についても調べてみました。
表向きは普通の若者か
なかなか犯人が特定されないなか、
警察関係者や各メディアでは様々な犯人像を予想していました。
表向きは普通の青年でありながら、裏の顔を持っている人物
というのが最も多い意見だったようです。
さらに、このような意見も多く見られました。
- 若者(15~30歳くらい)
➡吉永小百合などの若手女優や映画(天国と地獄)などトレンドを抑えている - 学生か失業者
➡犯行の多くが平日の昼間に行われているので - 爆弾マニア
➡ネットのない時代、爆弾作りなどの知識を持っているのは相当なマニア - 前科はない
➡指紋が一致しなかったから - 犯罪のプロではない
➡あちこちに指紋がついていたから
ただし「名前が古臭いので若者ではない」など、様々な意見が飛び交っていたようです。
愉快犯の可能性が高い
それでは、犯人の目的は何だったのでしょうか。
世間を騒がせ、注目を集めることが目的ではないか
と言われています。
つまり、愉快犯ということですね。
自らの犯行をアピール
脅迫状や爆発物に「草加次郎」のサインをしていた犯人。
注目されたい様子がうかがえますね。
またおでん屋店主を銃撃したものと同じ銃弾を警察に送った行動からも、
自分の犯行をアピールしたい気持ちが感じられます。
犯行に一貫性がない
さらに犯人の行動の特徴は一貫性がないこと。
- 吉永さんなど特定の人を狙う
- 映画館などの無差別に人を狙う
このようにターゲットが定まっていません。
脅迫だけから地下鉄爆破まで、犯行の内容もバラバラです。
さらに、現金を要求しながら、受け取りに来ることはありませんでした。
まったく目的が見えませんね…。
やはり、世間を騒がせたいだけの愉快犯の可能性が高いですね。
まとめ
今回は吉永小百合さんの脅迫事件まとめと、
その犯人の目的や正体について調べてみました。
吉永さんを脅迫したのは、草加次郎事件の犯人。
爆発事件や銃撃事件など、いくつもの凶悪事件を起こした人物です。
しかし事件は未解決に終わり、犯人の目的や正体もわかりませんでした。
ただの愉快犯だったのか、謎は深まるばかりです。
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